自然素材の家は、どこも一緒なのか?

〜無垢材と漆喰、その“名前の奥”まで見てみる〜

いつも感謝さまです!!

昨日の雨、ホント凄かったですね~( ;∀;)
大雨により、被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く、穏やかな日常が戻ることを、心からお祈りしています!

群馬は、災害がないよな~なんて思っていたのが、
だんだんと崩れていきそうな2026年。

地震に大雨。
油断しないで、備えて参りましょう♪

今日は、少しだけ家づくりの素材について、踏み込んだ話をしてみたいと思います。

テーマは、

自然素材の家は、どこも一緒なのか?

というお話です。

自然素材の家。

いい響きですよね。

無垢の床。
漆喰の壁。
珪藻土。
木の香り。
空気がやさしい家。

こういう言葉に惹かれる方は、一定数いらっしゃると思います。

私も、その気持ちはとてもよく分かります。

やっぱり、ビニールクロスや新建材だけで囲まれた空間よりも、木や塗り壁に包まれた空間の方が、なんとなく気持ちよさそうに感じます。

でも、ここで少しだけ立ち止まって考えてみたいのです。

無垢材なら、何でも同じなのか?
漆喰や珪藻土なら、何でも自然素材と言えるのか?

今日は、そういう話です。

ただ、最初にお伝えしておきたいのは、他社さんの素材を否定したいわけではありません。

それぞれの会社には、それぞれの考え方があります。

価格、施工性、流通、品質の安定、メンテナンス、デザイン。

住宅に使う素材は、いろいろな条件の中で選ばれています。

だから、どれが正解で、どれが間違いという話ではありません。

でも、せっかく自然素材に興味を持ってくださるなら、
その素材がどこまで自然のままなのか
という視点も、少し持っていただけたら面白いと思っています。

私自身も、最近知ったことがあります

私は住宅業界に長くいます。

住宅営業から始まり、家づくりに関わって25年以上になります。

それでも、正直に言うと、今のように素材の本質まで考えるようになったのは、ここ数年です(笑)

無垢材。
漆喰。
自然素材。

昔から知っていた言葉です。

でも、そこにどんな違いがあるのか。

どう乾燥されているのか。
何が残っていて、何が失われているのか。
壁材には何が混ざっているのか。

そういうところまで、自分から探して調べていかないと、なかなかたどり着けませんでした。

だから、お客様がそこまで知らなくても当然だと思います。

カタログに「無垢材」と書いてあれば、無垢材なんだと思う。
「漆喰」「珪藻土」と書いてあれば、自然素材なんだと思う。

それは普通の感覚です。

でも、IZANAGIとしては、そこからもう一歩奥を見たいのです。

無垢材にも、いろいろある

まず、無垢材についてです。

無垢材とは、合板や集成材ではなく、一本の木から切り出した木材のことです。

それだけでも、もちろん価値があります。

でも、無垢材にもいろいろあります。

特に大きいのが、乾燥方法です。

木材は、伐採したばかりの状態では水分をたくさん含んでいます。

そのまま使うと、反ったり、割れたり、縮んだりしやすい。

だから、建築用材として使うためには乾燥が必要です。

現代の住宅で多く流通している木材は、効率や品質安定のために、乾燥機で乾燥されます。

これは現代建築にとって、とても重要な技術です。

ただ、その乾燥の温度や方法によって、木が持っている香りや成分、質感が変わることがあります。

木の香りのもとになる精油成分やテルペン類は、乾燥の過程で水分と一緒に外へ出ていくことがあります。

つまり、乾燥するということは、水分だけでなく、木が本来持っていた香りや成分にも関係しているということです。

ここが、とても大切なポイントです。

高温乾燥が悪い、という単純な話ではありません

誤解のないように言うと、高温乾燥材が全部ダメだと言いたいわけではありません。

高温乾燥には、高温乾燥のメリットがあります。

短期間で乾燥できる。
寸法を安定させやすい。
流通しやすい。
大量供給しやすい。

住宅業界全体で見れば、とても合理的な方法です。

ただし、IZANAGIが大切にしたいのは、合理性だけではありません。

木を、ただの建築材料として見るのか?

それとも、木が本来持っていた香り、艶、肌ざわり、精油成分、生命感のようなものまで大切にしたいのか?

ここで選び方が変わります。

無垢材という名前は同じでも、そこに残っているものは同じではないかもしれません。

だから、せっかく無垢材を選ぶなら、

その木はどう乾燥されたのか。
香りや艶は残っているのか。
素足で触れたときに気持ちいいか。
空間に入ったときに、身体がどう感じるか。

そんなところまで見てみてもいいと思うのです。

IZANAGIが音響熟成木材を大切にする理由

IZANAGIで標準としている素材に、音響熟成木材があります。

これは、クラシック音楽を聴かせながら、常温でじっくり熟成乾燥させた木材です。

機械で一気に高温乾燥させるのではなく、木が持っているものをできるだけ活かす。

そんな考え方の木材です。

もちろん、名前だけ聞くと、少し不思議に感じる方もいるかもしれません。

クラシック音楽を聴かせる?

木に音楽?

そう思う方もいるでしょう(笑)

でも、実際に触れてみると、違いを感じる方が多いです。

足ざわりがやわらかい。
素足で歩きたくなる。
木の香りが自然に感じられる。
艶がある。
空間に入ったときに、なんとなく落ち着く。

これは、数字だけでは伝わりにくい部分です。

でも、人の身体は正直です。

「あ、なんか気持ちいい」

この感覚を、私はとても大切にしています。

木を材料として見るのか。
命ある素材として見るのか。

IZANAGIでは、後者の感覚を大切にしたいのです。

漆喰や珪藻土も、名前だけでは分からない

次に、壁の話です。

自然素材の壁というと、漆喰や珪藻土を思い浮かべる方も多いと思います。

これも、名前だけで安心しすぎない方がいい場合があります。

漆喰は、一般的には消石灰を主原料に、すさや海藻のりなどを加えた伝統的な左官材料です。

日本の城や蔵などにも使われてきた、歴史ある素材です。

一方で、珪藻土は、珪藻という植物性プランクトンの化石が積み重なったものを原料とする素材です。

調湿性などのイメージがあり、自然素材として人気があります。

ただ、珪藻土そのものには、壁にしっかり固まる力が十分ではないため、製品によっては固めるための材料や樹脂、接着成分が入っていることがあります。

これも、全部が悪いという話ではありません。

施工性や強度、仕上がりの安定のために必要な配合もあります。

ただし、自然素材だと思って選んだものが、実はかなり加工されていたり、化学的な混ぜ物が多かったりする場合もある。

だからこそ、
何という名前の素材か
だけでなく、
何が入っているのか
を見ることが大切だと思います。

壁は、空気をつくる素材

私は、壁材はただの仕上げではないと思っています。

壁は、家の中の空気をつくる素材です。

毎日、その壁に囲まれて暮らします。

眠るときも、食事をするときも、家族と話すときも、ずっと壁に囲まれています。

だから、その壁が何でできているのかは、とても大切です。

ツンとした匂いが少ないか。
湿度を整えてくれるか。
空気がこもりにくいか。
深呼吸したくなるか。

こういう感覚は、壁材の選び方で変わります。

IZANAGIで大切にしている幻の漆喰は、自然素材100%の塗り壁です。

空気をやわらかくし、室内の湿度を整え、深呼吸したくなるような空間をつくってくれる。

私は、壁を“見た目の仕上げ”としてだけでなく、
暮らしの空気を整える存在
として見ています。

自然素材は、雰囲気だけで選ぶものではない

自然素材の家が好き。

それは、とても素敵な感覚だと思います。

木が好き。
塗り壁が好き。
ナチュラルな雰囲気が好き。
あたたかい空間が好き。

その入口は、雰囲気でもいいと思います。

でも、もし本当に自然素材に惹かれているなら、もう一歩だけ奥を見てみてほしいのです。

その木は、どんな乾燥をしているのか。
その壁には、何が混ざっているのか。
その素材は、空気をどう変えるのか。
その素材に触れたとき、身体はどう感じるのか。

自然素材とは、見た目のテイストではありません。

身体が毎日触れるものです。
毎日吸う空気に関わるものです。
家の“場”をつくるものです。

だからこそ、名前より中身。

雰囲気より本質。

私は、ここを大切にしたいと思っています。

もちろん、全部を完璧に知る必要はありません

とはいえ、お客様が素材の専門家になる必要はありません。

乾燥方法
精油成分
消石灰
海藻のり
すさ
樹脂
バインダー

こんな言葉を全部覚える必要はありません(笑)

でも、家づくりをするなら、少しだけこんな質問をしてみてもいいと思います。

この無垢材は、どんな乾燥方法ですか?
この床は、素足で歩いて気持ちいいですか?
この壁材には、何が入っていますか?
この素材は、空気にどう関わりますか?
この家に入ったとき、深呼吸したくなりますか?

難しい知識よりも、まずは関心を持つこと。

それだけで、家づくりの見え方は変わります。

IZANAGIが目指す、自然素材のその先

IZANAGIは、ただ「自然素材を使っています」と言いたいわけではありません。

無垢材を使っています。
漆喰を使っています。

それだけでは足りないと思っています。

大切なのは、その素材がどんな状態で家に入っているのか。

木が本来持っていた香りや艶、肌ざわりをどこまで残しているのか。
壁が、空気をやわらかくしてくれるのか。
そこにいる人の身体がゆるむのか。
呼吸が深くなるのか。
家に帰ってきたときに、ホッとできるのか。

自然素材は、単なるデザインではありません。

リカバリーハウスをつくるための、大切な土台です。

家の空気感は、素材の選び方で変わります。

そして素材の選び方は、その家で過ごす毎日の気分に関わってきます。

だからこそ、IZANAGIでは素材の本質まで大切にしたいのです。

最後に

自然素材の家は、どこも一緒なのか?

私は、同じではないと思っています。

無垢材という名前は同じでも、木の乾燥方法や残っている成分、香り、艶、肌ざわりは違います。

漆喰や珪藻土という名前は同じでも、何が混ざっているのか、どう空気に関わるのかは違います。

自然素材の家を選ぶなら、名前だけでなく、中身も少し見てみてほしい。

そして、最後は身体で感じてみてほしい。

この空気は心地いいか。
この床に素足で立ちたいか。
この壁に囲まれて深呼吸したくなるか。
この家に帰ってきたら、自分がゆるむか。

せっかく自然素材を選ぶなら、木や壁が本来持つ力まで感じてほしい。

IZANAGIは、そんな家づくりをしていきたいと思っています。

見た目だけの自然素材ではなく、
身体が喜ぶ自然素材。

雰囲気だけではなく、
空気まで整える素材。

がんばらない私に、戻る家。

そのために、素材の“名前の奥”まで、これからも大切に見ていきたいと思います。

今日は、ちょっとマニアックな記事になりましたが、
たまには少し切り込んで参ります(笑)

それでは、今日も、みなさまがより笑顔でより幸せを感じられる日でありますように!

窪田 純一

窪田 純一

IZANAGI 代表 /「己の感覚で健全な世界を構築する」をモットーに身体と精神、魂と地球にとって調和がとれた未来を目指して仕事に励む。

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「書いた本人が10年後に読んでも面白い」
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