「プロローグ」IZANAGIを始めるまでの経緯と表現したいこと。

2025年のグレゴリオ暦が半分を経過して今年も梅雨に入ったと思ったら、ほとんど雨が降らずに毎日が猛暑となっています。暑いのは好きな僕(@ka_zz)でありますが、やはり湿気は気持ちいが良いものではありませんから、この季節はもはや修行です。

逆に、しっとりと時間が流れる雨の日が好きだということもあり、今年のようなカラ梅雨は風情がないと言いますかどこか残念な気持ちがあります。雨が降らないことで残念なのは僕だけでなく、畑の野菜、道端の草花たちにとっても厳しい状況です。つまりは、野菜の高騰につながるわけでして、ただでさえ物価高騰のご時世ですから、雨が降らないことは家計にも響くわけです。

さてさて、余談はさておきましてIZANAGIというプロジェクトがいよいよ始まりました。

最初は、今まで積み重ねてきた経験を活かすために住宅事業ということになります。

簡単に自己紹介をしますと、

僕自身は27歳から40歳まで注文住宅の営業マンとして、この業界で仕事をしてきました。営業職の経験がまったくゼロだった時、ふと立ち寄った本屋で手に取ったのが当時、流行していた北米輸入住宅の雑誌でした。僕が、子供の頃から観ていたハリウッド映画に出てくるような、日本の住宅にはない華やかさがあるインテリア写真の数々に魅了されたのでした。

「こんな家に住んでみたいなあ」

という素朴な欲求が心に湧いた時の感覚を今でも覚えています。

ところが、当時の僕はまだ20代の若造です。しかもフリーターという生き方が社会に蔓延していたご時世で、かくいう僕もその時流に乗っかり、長期的な目標を立てるわけでもない。アルバイトをかけもちして日銭をかせいでは欲しいものを買って、好きなことにお金をパッと使う、そんな暮らしですから、家を建てるなんて夢のまた夢ですよ。

転機が訪れたのが27歳の時でした。アルバイト先の1歳年上の社員さんと何気ない会話をしていると「今、家を建てていて仕事終わったら現場を見にいくんだよ」そんな話をしてきたので、詳しく聞いてみると先輩の口から「輸入住宅なんだよ」という言葉が出てきたのです。彼は結婚していてすでに子供が2人いました。

すげえなあ、と素直に驚くと社員さんは誇らしく「今度、見にきてもいいぞ」と言ってくれたのです。その後、完成間近の現場に伺うと、アメリカ映画で見ていた家がすぐ目の前にあったのです。大きな吹き抜け、お城のような階段の手すり、おしゃれなキッチン、無垢の床材、ダミーでしたが暖炉までありました。

社員さんは28歳で、地味な仕事内容でしたが着実に社会でのキャリアを積んできて家庭までしっかり築いて。比べて僕はまるで、男はつらいよの寅さんのごとく、気ままな放蕩暮らし。「ちゃんと社会人になるのはいつだってできる。今しかできないことをやる」という信条(という言い訳)の元、定職に就くことを避けてきました。

しかし、社員さんの家を見たことがひとつのキッカケとなって、そろそろちゃんとした仕事をしよう、と思うようになったのでした。頭の片隅には、いつか社員さんの家のような輸入住宅に住んでみたい、といううっすらとした願望がある。とはいえ、社会人経験がない僕が、何千万円のローンを組んで、それを払っていく自信も根拠もない。

そんな、ことを考えているうちにアルバイトを辞めて、しばらくフラフラ暮らしたのでした。

▼次回へつづく

Kazuaki TANI

Kazuaki TANI

IZANAGI 企画・広報 / 奥武蔵の入り口に位置する高麗エリアで、次世代につながる心豊かな暮らしを模索しながら衣食住全般で快適性を追求している。

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窪田 純一

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