群馬・太田市飯塚町。その一角に、現在IZANAGIが手がける体験型モデルハウスが、静かにかたちを現しはじめています。音響熟成木材と幻の漆喰を惜しみなく用い、五感で味わう「空氣」を醸成する住まい。その内部は、設計図だけでは語れない「感覚のレイヤー」で満ちていく予定です。
わたしたちが考える家とは、単なる構造物ではありません。生きて呼吸する壁と、時を経て味わいを深める無垢材の床。陽の入り方、風の抜け方、匂い、そして「ただそこにいるだけで氣持ちよく整っていく」という感じ。スペックや数値では伝えきれない「五感のゆるみ」を確かめていただける場として、このモデルハウスは準備されています。
音響熟成木材が持つ、まるで森のなかにいるような包容力。そして、幻の漆喰が生む静かでやわらかな湿度。建材としての優位性ではなく、自然が育んだものとしての素材感と、それに寄り添う暮らし方こそがIZANAGIの根っこにあります。
「家を買う」のではなく、「どんな風に在りたいか」を見つめ直すきっかけになれば。そんな想いを込めて、このモデルハウスは生まれようとしています。
あえて強い主張を持たず、けれども静かに確信をもった佇まい。目指したのは、日常の中で緊張した意識がふっと解けて、深く呼吸ができるような場所。設計段階から徹底的に「感性」を優先しながら、見えない部分にも丁寧に手をかけています。
完成はもう少し先になりますが、ご予約制でのご案内を予定しています。住宅という概念を少し横に置いて、ご自身の「感覚」と向き合いたい方にこそ、訪れていただきたい場所です。
家を建てる予定がある方も、ない方も。
どうぞ、現場では目を閉じて、ただ感じにいらしてください。