よくいただくご質問と、その答えをこちらにまとめています。
ここにない疑問や確かめたいことがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせフォームからお知らせください。
ただし、私たちが提供している情報をそのまま受け取るだけでなく、ぜひご自身で調べ、確かめ、実際に体感していただければと思います。木や住まいは、言葉以上に「あなたの五感」から伝わるものが多いからです。
音響熟成木材について
無垢材だからといって普段のお手入れは、特別なことを意識する必要はありません。
掃除機をかけたり、軽く水拭きをする程度で十分です。日々の暮らしの中でついた汚れも、多くは時間とともに薄れていくか、素材に馴染んで目立たなくなります。ですので、あまり気負わずに木と一緒に暮らしを楽しんでください。
神経質になりすぎて精神的なバランスを崩してしまうと、幸福な感覚から遠ざかってしまいます。
一方、一般的な木材(KD材など)は、人工乾燥の過程で細胞が壊れてしまうため、本来の汚れを分解する力を失っています。そのため、汚れが内部に染み込まないよう、表面に塗装やワックスで保護を施しているケースがほとんどです。
そうした木材では、汚れや劣化が目立ってきた場合に、再塗装などのメンテナンスが必要になることが多くなります。どの建材もメリット、デメリットを理解したうえで採用することが大切です。
現代基準の住宅は、築年数がまだ浅く、長期的な客観的な裏付けが十分とは言えません。それなのに「100年もつ」「100年住宅」と安易に謳う住宅会社があるのは、無責任なことだと思いませんか?そのような子ども騙しが現在の住宅業界には多く見受けられます。
IZANAGIは実証データに基づき、最高の建材を使用し、最大限の努力を尽くしますが「何年持つ」と断言することはしません。しかし木造住宅こそ、日々の快適性と耐久性をともに備えていると私たちは確信し、その価値を提供しています。
夏は高温多湿、冬は乾燥するという過酷な日本の気候ですが、木造住宅、特に「生きた木」で作られた家ほど、この気候に適しています。1300年以上経てもなお現存している法隆寺や東大寺の東塔は、木造建築ならではの耐久性を示しています。さらに耐久性を高めるため、外壁や屋根にはメンテナンス性を重視した新建材を組み合わせることも可能です。
*最新のタワーマンションの物理的寿命は最大で150年と言われています。
住空間で最も大きな面積を占める床・壁・天井には、幻の漆喰と音響熟成木材を用いることで、クロスやフローリングの住宅をはるかに上回る耐久性と美しさを実現します。木と漆喰が呼吸し、時間と共に風合いが深まることで、住まいは単なる建物ではなく、暮らしと共に生きる存在となります。
木造でも鉄骨でもコンクリートでも情報を鵜呑みにせず、ご自身で確認し、最後は「信じきる」ことが大切です。
音響熟成木材の原木である南九州産の杉は、もともと湿気に強い性質を持っています。
実際、昔から船の建造材として用いられてきたほど、その耐湿性と耐久性には定評があります。船材としての使用は、海水や湿気に長期間さらされても変形や腐食が少ないことが求められるため、この杉の強さを物語っています。
さらに、この南九州産杉を「音響熟成」という独自の手法で加工することにより、木材本来の持つ耐湿性や強度、さらには美しい木目の風合いを損なうことなく、住宅に適した状態に仕上げています。この工程によって、室内や床材、壁材として使用しても、湿気や温度変化による反りや割れの心配が少なく、安心して長くお使いいただけます。
また、室内に留まらず、外壁材や外部デッキ材としても使用可能です。外部に使用する場合でも、雨風や紫外線などの外的要因に対しても高い耐久性を発揮します。木材の持つ自然な呼吸性を活かしつつ、湿気や気候変化にも強い住まいをつくることができる素材です。
「木の家は燃えやすいのでは?」と思われがちですが、実は木材は火に対して独特の性質を持っています。木は燃えると表面が炭化し、その炭の層が内部を守る役割を果たします。
一般的に炭化は1分間に0.6〜0.8㎜程度で進むとされ、柱や梁のように厚みのある部材では急激に強度を失うことはありません。そのため、構造体がしっかりした木の家では、火災が発生してもすぐに倒壊せず、避難の時間を確保することが可能です。
実際の火災で最も危険なのは炎そのものよりも、有毒ガスを吸い込むこと。だからこそ、木のように余計な化学物質を発生させない自然素材を選ぶことが、安心な住まいづくりにつながります。
音響熟成木材「うづくりの床」について
「うづくり」とは、木の表面にある柔らかい部分(春目:はるめ)を磨き落とし、硬い部分との高低差を際立たせる加工方法です。これにより年輪が立体的に浮かび上がり、独特の凹凸感を持つ仕上がりになります。特に杉のような柔らかい木材で施すと、木目の美しさと肌触りが一層引き立つのが特徴です。
音響熟成木材を使った「うづくり」のフローリングは、無垢・無塗装のままで安心してお使いいただけます。塗料やワックスといった化学物質は使用せず、木そのものが持つ自然の美しさや手触りを大切にしています。年月とともに表情は深みを増し、やがて飴色のツヤが生まれるのも魅力のひとつ。
天然木ならではの経年変化を楽しめるため、わざわざ塗装やワックスを施す必要はありません。さらに、表面は凹凸のある仕上げなので、汚れや小さなキズも目立ちにくく、日常の暮らしに取り入れやすい素材。音響熟成木材は適度な油分がありますから、液体をこぼしてもさっと拭き取れば大丈夫です。
音響熟成木材は、独自の乾燥方法により細胞組織が壊れず、木が本来持つ油分をしっかり保っています。そのため、一般的な過乾燥材に見られるようなささくれやケバ立ちが起きにくいのが特長です。使い込むほどに表面は艶を増し、凹凸も自然になめらかになっていきます。
ご安心ください。音響熟成木材のうづくりフローリング材は、木が本来持つ油分をしっかり保持しているため、乾燥による大きな反りがほとんど起きません。
さらに赤身と白太の質の差が少ないことから、木材全体が均一に安定し、長い年月を経ても形状が大きく変化しにくいのが特長です。自然素材ならではの微妙な動きはありますが、それもまた無垢材ならではの味わいとして空間を豊かにしてくれます。
まず大切なのは、実際に素足で触れてみることです。
ご自身で体験をしてこそ、この床材の良さを実感できるでしょう。うづくりならではの凹凸感や木肌のぬくもり、やわらかさは、写真や言葉では伝わりにくい部分。直接体感することで、その心地よさや品質の違いを感じ取ることができます。
音響熟成木材のうづくりフローリングのように、杉のようなやわらかい木材を用いていることが大切なポイント。高熱による急速な乾燥を避け、木の細胞を壊さず油分をしっかり残したこの無垢材は、自然の質感と耐久性を兼ね備えた理想的なフローリングになります。
最大の特徴は、他にはない「38mmという厚さ」です。この厚みは熟成に最適で、合板を使わずに床材として仕上げられる強度を持っています。また、床に必要なほどよい「たわみ」を生み出し、硬すぎず柔らかすぎない快適な歩行感を実現します。
さらに、土台となる音響熟成木材そのものの質の高さも特筆すべき点です。天然無垢材でありながら木の命が生きており、健康的で安心できる自然建材です。そして、時を重ねるごとに木肌に自然なツヤが増し、手触りもなめらかになっていくため、経年変化の美しさを楽しめるのも魅力のひとつです。
幻の漆喰について
幻の漆喰は名称に「漆喰」とありますが、伝統の知恵と現代技術を融合させた、これまでにない発想の壁材です。
有明海の赤貝の殻を焼いて作るカルシウム成分に、銀杏草(海藻)の糊と無菌水、麻のスサを混ぜ合わせた、100%天然の素材がベースです。化学物質はいっさい含みません。壁材としての安全性だけでなく「光熱触媒」の作用を持たせ、光が当たる場所はもちろん、暗がりや温度が3℃以上あれば作用し、有害物質や臭いを吸着・分解し、室内の空気を清浄に保ちます。
換気と空気清浄機に頼らずとも、自然の力だけで清らかな空氣環境を作り、本物の快適さを半永久的に持続させます。
また、伝統的な漆喰の質感をそのままに、落ち着いた上質な雰囲気とモダンなデザイン性も携えています。和、南欧風など多様なスタイルに対応できるのも大きな特徴です。
幻の漆喰は独自の光熱触媒作用により、自ら汚れを分解する力を持っています。
そのため、汚れが残ることはほとんどありません。
ただし、泥や土などの自然由来の汚れは、程度によっては表面に付着する場合があります。その際は布巾を軽く濡らし、汚れ部分を「トントン」と優しく叩くように拭くことで、目立ちにくくなります。醤油やケチャップなどの食品汚れも、まずは漆喰の分解作用で薄くなるのを待ち、その後残った部分を軽く拭き取れば清潔に保てます。
基本的には特別なお手入れをしなくても、時間とともに自然に汚れが分解されるため、安心して普段の暮らしを楽しんでいただけます。実際に築10年近く経つモデルハウスの壁はほとんど汚れおらず、光触媒の素晴らしい作用を確認できます。
カラーはホワイト、グレー、ブラック、ベージュの4色からお選びいただけます。
音響熟成木材のナチュラルな風合いにしっとりと馴染むホワイトは、お部屋全体に広げると明るく穏やかな雰囲気を作ってくれるでしょう。幻の漆喰は、すべて天然素材で仕上げているため、色のバリエーションは限られていますが、安心で心地よい空氣と住空間をつくることを第一に考えたこだわりです。
毎日過ごすリビングやキッチンが、自然のやさしさに包まれ、家族との時間も、ひとりで過ごすひとときも、より心地よく感じられる空間になります。
幻の漆喰は、ふだんは見えない収納の中もしっかり塗っています。
調湿効果があるため、衣替えの季節でも湿気やカビの心配が少なく、洋服やバッグ、小物まで気持ちよく収納が可能。さらに、いやな臭いも分解してくれるので、開けた瞬間に清々しい空氣が広がることでしょう。IZANAGIでは、壁や天井だけでなく、あらゆる収納の内側まで丁寧に塗布し、暮らしの細部まで快適で心地よい空間を叶えています。